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「地域限定保育士」全国へ拡大へ 24年にも法改正で人手不足緩和

政府は2024年にも「地域限定保育士」を全国に拡大する。地域限定保育士は現在、国家戦略特区の指定を受ける自治体に限定しているが、2024年にも児童福祉法を改正し、全国で発生している保育士不足の緩和につなげる。
地域限定保育士は、登録して最初の3年間は試験を受験した特区の地域でのみ働ける仕組みで、通常の保育士とは異なる。4年目以降は全国での勤務が可能になる。

パナソニック系 「卵子凍結」の費用補助を福利厚生制度に導入

パナソニックコネクト(本社:東京都中央区)は9月15日、同社で働く女性社員の自律的なライフプラン設計を支援するために、「卵子凍結」への費用補助を2023年10月より国内社員向けの福利厚生制度として導入すると発表した。グレイスグループが提供する卵子凍結管理サービス「Grace Bank」と提携するほか、社員が卵子凍結を行うクリニックに支払う費用を34歳以下の女性社員を対象に、40万円を上限に補助する。卵子凍結は女性のキャリアとライフプランを両立させるための選択肢として注目を集めている。

65歳以上の就業者912万人と過去最多 就業者の7人に1人

総務省が9月18日の「敬老の日」を前に17日発表した統計によると、2022年の65歳以上の就業者数は前年より3万人増えて912万人だった。1968年以降で過去最多を更新した。就業者数に占める働く高齢者の割合は前年比0.1ポイント上昇し13.6%と過去最高となった。就業者の7人に1人を高齢者が占めている。
65歳以上の就業率は25.2%だった。年齢別にみると、65〜69歳は50.8%、70〜74歳は33.5%となっている。少子高齢化の進行で生産年齢人口が減少が続いており、高齢者の働き手が人手不足を補う形となっている。

日本の65歳以上の高齢者 1950年以降で初の減少も3,623万人

総務省の9月15日時点の人口推計によると、65歳以上の高齢者は比較可能な1950年以降、初めて減少し3,623万人だった。ただ、総人口に占める割合が29.1%と過去最高で、世界200カ国・地域の中で最も高くなっている。また、75歳以上の人口は初めて2,000万人を超え、総人口の10人に1人が80歳以上となった。

「100歳以上」9万2,139人,うち女性88.5% 53年連続増 最高齢116歳

厚生労働省の調べによると、全国の100歳以上高齢者が過去最多の9万2,139人になった。前年から1,613人増え、53年連続の増加。全体のうち女性が8万1,589人と88.5%を占めた。男子はわずか1万550人。最高齢は大阪府柏原市の巽フサさんで1907(明治)年生まれの116歳だった。
9月15日時点で100歳以上の高齢者の数を、1日時点の住民基本台帳を基に集計した。前年からの増加数は男性が185人、女性は1,428人。2023年度中に100歳になる人は4万7,107人(前年度比1,966人増)だった。

東和薬品, NTTデータなど 認知症周辺症状を解決するDTxを共同研究

ジェネリック医薬品を主幹事業とする東和薬品(本社:大阪府門真市)は9月14日、VIE STYLE(本社:神奈川県鎌倉市)、NTTデータ経営研究所(本社:東京都千代田区)とともに、ブレインテックを活用した認知症の周辺症状を解決するDTx(デジタルセラピューティクス)の共同開発を行うため業務提携したと発表した。VIE STYLEは、イヤホン型脳波計「VIE ZONE」とニューロテクノロジーAIの開発を手掛けている。
今後3社は、分野を超えたパートナーシップで新しい価値を生み出しながらブレインテックの事業化を推進し、社会課題の解決および人々のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上に寄与することを目指す。

日本の教員給与690万円で23位 OECD平均を90万円下回る

経済協力開発機構(OECD)は9月12日、日本の教員給与が加盟国の平均を下回ったとする報告書を発表した。報告書は「図表で見る教育2023」。15年間の勤務実績のある公立学校教員の法定給与(税引き前。賞与や手当などは除く)を比較したもの。日本は4万7,349ドル(約690万円)で、加盟国平均の5万3,456ドル(約780万円)を6,107ドル(約90万円)下回った。比較できる36カ国・地域の中では高い順で23番目だった。
最高はルクセンブルクの11万2,008ドル(約1,640万円)で2番目に高かったのはドイツの9万6,742ドル(約1,415万円)、3番目はオランダの8万4,862ドル(約1,240万円)。

”特定技能”に運送業ドライバー追加へ 国交省が検討 23年度中実現へ

国土交通省は外国人労働者の在留資格「特定技能」の対象にトラック、タクシー、バスの運転手といった自動車運送業を追加する検討に入った。出入国在留管理庁など関係省庁と協議し、2023年度中の実現を目指す。国交省は不足する人員規模の調査や技能試験の環境整備などを進める。
運送業界の人手不足は深刻化している、2024年4月から運転手の時間外労働に年960時間の上限を設けることで、物流の停滞が懸念される「2024年問題」が指摘されている。

60〜80代の職探し 48.5%「経済的な理由」年金だけでは…

求人検索サイト、インディード・ジャパン(所在地:東京都港区)がまとめた高齢世代の求職活動実態調査によると、求職活動をしたことがある人は35.9%に上った。これは2023年8月、60〜80代の男女約3万人を対象にインターネット上で実施した結果、分かったもの。求職者のうち48.5%が、求職の理由を「経済的な理由」と回答。年金以外の収入源を必要と訴えていた。

イオンリテール イオンのシニアケア事業「MySCUE」開始

イオンリテールは9月7日、イオンのシニアケア事業「MySCUE」(マイスキュー)を開始すると発表した。マイスキューは、シニアケアや介護に必要となる”情報”に着目し、これから増加していくケアラー(家族のシニアケアや介護に携わる方)に役立つ情報・商品・サービスへ容易にアクセスできるプラットフォームを提供するほか、会員を対象とした相談・質問の場を設けるなど、シニアケアにまつわる様々なコミュニティスペースを運営していく。