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8月の求人倍率1.32倍 8カ月連続上昇, 失業率2.5%

厚生労働省が9月30日発表した8月の有効求人倍率(季節調整値)は1.32倍で、前月に比べて0.03ポイント上昇した。8カ月連続で前月を上回った。持ち直しの傾向が続くものの、新型コロナウイルス流行前の水準には届いていない。
一方、総務省が同日発表した8月の完全失業率は2.5%で、前月比0.1ポイント低下し、4カ月ぶりに改善した。
景気の先行指標とされる8月の新規求人数は83万8,699人で、前年同月比15.1%増えた。宿泊・飲食サービスが51.1%増加した。生活関連サービス・娯楽も28.9%増となった。

日本の65歳以上の就業者 21年に最多の909万人

総務省のまとめによると、2021年の65歳以上の就業者数は、2020年に比べ6万人増の909万人に上った。18年連続で増加し、過去最多を更新した。就業率は25.1%で、4人に1人の割合だが、65〜69歳に限ると50.3%に達し、初めて5割を超えた。
9月15日時点の人口推計によると、65歳以上の高齢者人口は前年比6万人増の3,627万人と過去最多だった。総人口に占める割合は前年から0.3ポイント上昇し、29.1%で過去最高となっている。70歳以上の人口は前年比39万人増の2,870万人、75歳以上の人口は前年比72万人増の1,937万人。

中国の介護需要40年に136兆円,約20年で5倍弱に拡大

中国の保険業界団体などのまとめによると、同国人口の高齢化の進行による要介護者の増大に伴い介護需要が急拡大している。このうち都市部の金額ベースの需要は2040年に6兆6,000億人民元(約136兆円)に上り、2021年の5倍近くに達する見通しだ。出生率の鈍化、高齢化の進行が加速する中、同国の介護問題は喫緊の課題となりそうだ。

「セカンドライフに不安」70.6% 健康・金銭面で

日本生命が実施したセカンドライフに関するアンケート調査によると、全体の70.6%が「セカンドライフに不安がある」と回答した。定年に近い年代ほど「不安がある」と回答している。昨年度に続き「自分の健康・病気」「家族の健康・病気」「生活費や医療費」など健康面や金銭(家計)面に不安を感じている人が多かった。
セカンドライフでやってみたいことについては、昨年度に続き「国内旅行」(61.0%)、「海外旅行」(34.2%)の回答が多かった。次いで「新しい趣味」(32.6%)だった。このほか「スポーツ」(15.4%)、「資産運用」(14.3%)、「地域貢献・ボランティア活動」(12.2%)、「勉強・資格取得」(9.1%)などと続いている。

定年世代の73.4%「65歳以降も働きたい」と回答

日本生命が実施した定年に関するアンケート調査によると、定年を迎えている人の全体の73.4%が「65歳以降も働きたい」と回答し、36.0%が「70歳以降も働きたい」と回答した。
また、若い世代に定年後のプランについて聴いたところ、全体の59.2%が「定年後も仕事を続けたい」と回答。年代が高いほど「同じ会社で仕事を続けたい」と回答した割合が高かった。「異業種の仕事をしたい」と答えた人は全体の13.6%にとどまった。
調査は2022年8月1〜14日にインターネットで実施。回答数は20〜70代を主に、1万956人(男性5,546人、女性5,236人)。

「特定技能」ベトナム人5.2万人 全体の60.3%占め最多

出入国在留管理庁が発表した2022年6月末現在の「特定技能」で日本に滞在するベトナム人は約5万2,748人と、全体の60.3%を占め最多だった。これを特定産業別にみると、「飲食料品製造業」が2万1,741人で最多。次いで「素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業」が1万1,782人、「建設」が5,897人、「農業」が4,938人、「介護」が4,294人、「外食業」が2,054人などとなっている。
2022年6月末現在の特定技能在留外国人数の総数は8万7,471人。ベトナム以外の国籍・地域別人数はインドネシア9,481人(全体の10.8%)、フィリピン8,681人(同9.9%)、中国6,143人(同7.0%)、ミャンマー4,107人(同4.7%)、カンボジア1,872人(同2.1%)、タイ1,793人(同2.0%)、ネパール1,401人(同1.6%)となっている。

22年上半期出生数38万人 初めて40万人割り過去最少

厚生労働省が8月30日公表した人口動態統計(速報値)によると、2022年上半期(1〜6月)の出生数は、前年同期比5.0%減の38万4,942人だった。上半期の速報値では2,000年以降最も少なく、初めて40万人を下回った。一方、2022年上半期の婚姻数は前年同期比微増(243組増)の26万5,593組だった。また、死亡者数は前年同期比4万8,269人増の77万7,213人だった。
これらの速報値には日本在住の外国人や在外日本人の数が含まれている。
今年6月に公表された2021年の出生数は1899年の統計開始以降、過去最少の81万1,604人で、前年より2万9,213人減った。1人の女性が生涯に産む子どもの数に相当する合計特殊出生率は1.30だった。

7月有効求人倍率1.29倍へ上昇,失業率2.6%で横ばい

厚生労働省が8月30日発表した7月の有効求人倍率(季節調整値)は1.29倍と前月に比べ0.02ポイント上昇した。前月を上回るのは7カ月連続。ただ、新型コロナウイルス感染拡大前の水準には届いていない。一方、総務省が同日発表した完全失業率は2.6%で、前月と同じだった。
景気の先行指標とされる新規求人数は前年同月比12.8%増え、新規求人倍率は2.40倍と前月から0.16ポイント上昇した。業種別では宿泊、飲食サービスの伸びが大きい。運輸、製造業も増えた。

特定技能 11分野で受け入れ数見直す 総数は維持

日本政府は外国人の就労拡大のための在留資格「特定技能」に関し、対象14分野のうち11分野で受け入れ見込み数の上限を見直す。ただ、上限総数34万5,150人は維持したうえで、この間の新型コロナウイルス禍で起こった需要変動似合わせて分野ごとに見直す。
出入国在留管理庁によると、2021年3月末時点の受け入れ数は14業種合わせて2万2,567人で充足率はわずか4.5%にとどまっている。ちなみに受け入れ数の多かった業種の動向を見ると、介護が6万人の受け入れ計画に対し1,705人、外食業が5万3,000人に対し1,150人、建設業が4万人に対し2,116人、ビルクリーニングが3万7,000人に対し281人、農業が3万6,500人に対し3,359人、飲食料品製造が3万4,000人に対し8,104人、宿泊業が2万2,000人に対し83人、素形材産業が2万1,500人に対し1,669人となっている。