20年ほど前になるが、「社員教育訓練」を事業にしている会社の研修を受けた事がある。
その研修は“精神論”で根性を身につけると言った教育では無く、論理的に物事を分析し解決に導くといったものだった。
カリキュラムの1つで、『問題点の発見と分析』という授業を受けたが、非常に印象的で今でも私の考え方の基本の一つとして身について色々な問題解決の糸口を見つける事が出来るので紹介しておこう。
授業の中で与えられた課題が「会社の問題点を100書き出しなさい」と言うものだった。
皆さんは、100上げられますか?
当時の私は、事業部長としてプレイングマネージャーをしておりました。
日々売上の獲得の為、現場を走り回り当月の数字をかき集めていた様に思います。
「事業の目的を追求する為、組織の結束を高め、目標に向けて!」ではなかったかも知れません。
そんな私ですから、自分が考える問題と講師から教えられた問題点には非常にギャップがあり、今から考えると非常に恥ずかしさを覚えます。
私が上げた問題点は、「3ヶ月連続で目標の100%達成が出来ていない」、「営業のA君は、5日連続注文を取る事が出来ていない」、「女子社員の電話の応対が明るく対応できていない」など・・・。
それぞれ問題と言えば問題なのだが、全て講師の先生に却下されたのです。
私の他、数人が居残りをくらいマンツーマンで先生から質問責めにあっていました。
「会社はどんな雰囲気だ?」「何か感じないか?」「それでいいのか?」などと・・・。
そんな中から出た問題点とは「事務所をバタバタと走る女性社員がいても注意しない」「冷蔵庫の中にストローが刺さったままの飲みかけのジュースパックが乱雑に置いてある」「目を見て挨拶をしない」などである。
「原因と現象」という言葉をよく聞かれると思いますが、私が問題として上げていたモノは、全て現象で、本当の問題とは原因なのです。
神聖なる事務所(働く場)で忙しいを理由にバタバタと走る女性社員がいれば、それに対して注意出来る社員がいない事が問題。
その行動が良くない事だと言う事に気付けていない、気付いていても注意出来ない。
また、本人も他の社員に迷惑がかかる事に当人が気付けていない。
こういう事では、本業で良い結果をもたらす事は出来ない。
当然ですよね!!
ストローが刺さったままの飲みかけのジュース・・・だらしないですよね。
そんな事で果たして全身全霊で仕事に向かえるのでしょうか・・・。
原因を見つけそれを対処しなければ、常に表面に出てくる問題(現象)は解決されないのです。
ある営業マンが担当している企業先で問題がよく起こる。問題は、その営業マンの考え方、対応の仕方なのかも知れませんね。
#社員教育訓練
#会社の問題点
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信頼関係を築け
先日、同業の人材ビジネス会社社長から「ちょっと会えない?!」と、連絡があり食事を共にした。
待ち合わせの店に着席するや否や、その社長が「最近どう?」
「うちはクレームが多くって・・・」を皮切りにマシンガンの如く話し続ける。目の前のビールで喉を潤したいところだが少しの間お預けである。
その社長の会社は、特に最近派遣先からのクレームや派遣スタッフさんとの補償問題が多く、悩みの種が尽きないらしい。
一例を上げると派遣先から契約期中にスタッフさんの対応が悪いから、契約満了2ヶ月を前にして終了の申し入れを受け、スタッフさんとは契約満了日までの2ケ月の賃金補償の問題が発生しているらしい。
派遣先曰く、そのスタッフさんは着任以降1ヶ月の内に3回遅刻し反省することなく「時間契約なので遅刻分は賃金から引いて頂いて結構です」と、キッパリ・・・。
私からすれば「なぜ、こうなったの?」で、ある。
派遣スタッフさんが、派遣スタートして初日は勿論、ある程度仕事や環境に馴染むまでは、スタッフさんと派遣先担当者から確り状況を確認する。当然だが一方からで無く、両方に確認する事で自分寄りの報告を鵜呑みにする事無く客観的に状況をつかむ事が出来るからである。
派遣スタッフさんにも問題は有るが、派遣元としてもそのスタッフさんを確り導けていない。
派遣先担当とも感情的になっている。こうなってしまってからは、縺れた糸をほどく様に元に戻すのは非常に困難である。
原因は派遣スタッフさんと派遣元営業担当者との信頼関係が築けていないという事で有ろう。
もっと営業マンと派遣スタッフさんとの間に信頼関係を築く事が出来ていれば、まず問題に発展することは無かったと思う。
人材派遣会社として働く場の提供や優秀な人材提供だけが目的では無く、関わるスタッフさんと仕事を通して正しく導き、気付きを与える事がこの仕事の醍醐味でもある。
営業マンの質を問いたくなる。
文明の利器による機械(PC、携帯etc.)の間違った利用のしかたで、人間が本来の人としての考え・行動をとる為に絶対的に必要な情報収集の方法「対話によるコミュニケーション」を端折っているから人間関係が希薄になり、意思疎通を図れないのでは無かろうか。
#信頼関係
#人間関係
目的
力仕事
この時期私の頭を悩ますのは、給与査定だ。
当社は、半期に一度、人事考課に基づいて、給与査定を行う。
成果を上げた者は給与のUPを、その逆はdownである。
世の中に、社員の成果を正確に図れる人事考課表は無いものかと思う。
期首に掲げた目標とは、違う取り組みにより生まれた成果も有るであろう。
考課表とは別にレポート提出をする様に通達してはいるが、みんな消極的でまな板の上の鯉状態で有る。
過剰なアピールは受付けないが、自分がやり遂げ、成果に結びついたものを表現してほしいものだ。
私が、結果に基づき分析し、本人の成果を見つけ出すと言った状況で有る。
もっとも、目標をかけ離れ、目を見張る成果を出してくれれば悩む事もないのだが・・・。
基本的に社員の給与は上がって当然と考えております。
#給与査定
#人事考課
当たり前の事を当たり前にやる
皆さん、仕事や人間関係などで、悩んでいませんか?
人間一つや二つ悩み事って抱えてますよね。
私も同じです。
でも、簡単に解決しています。
キーワードは、“当たり前の事を当たり前にやる”です。
疑問を感じた時に確認する。
相手が言わんとしている事を理解するまで聞く。
疑問を放置しない。
自分自身が問題を難しくしたり、問題をすり替えたりしている事が多々有ります。
1+1の答えを出すべきところを1-1の問題を解いている。
答えは2で有るべきなのに0を出している。
勿論2=0では無いですよね。
だから解決しないのは当然なのです。
そんな場合解くべき問題を知らぬ間に自分自身がすり替えてしまってるのです。
例えば、会社組織で集まった社員が私的感覚で仕事に取り組んだり仕事の中で、私的感覚を交え判断すれば、当然良い結果が生まれませんし捗りませんよね。
しかし本人は私的感覚で取り組んだり、判断したりしているつもりは無いのです。
いつも上司に注意を受けたり、仕事が上手く捗らないと言う様な方は私情を交えていないか見直してみましょう。
どう見直すか?
企業理念の観点から問題や仕事をどう取り組むかを見定めるのです。
それから、問題としている事柄の根本を自分の目と耳と口で直接確認して見て下さい。
必ず解決解消の糸口が見つかるはずです。
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