先日、同業の人材ビジネス会社社長から「ちょっと会えない?!」と、連絡があり食事を共にした。
待ち合わせの店に着席するや否や、その社長が「最近どう?」
「うちはクレームが多くって・・・」を皮切りにマシンガンの如く話し続ける。目の前のビールで喉を潤したいところだが少しの間お預けである。
その社長の会社は、特に最近派遣先からのクレームや派遣スタッフさんとの補償問題が多く、悩みの種が尽きないらしい。
一例を上げると派遣先から契約期中にスタッフさんの対応が悪いから、契約満了2ヶ月を前にして終了の申し入れを受け、スタッフさんとは契約満了日までの2ケ月の賃金補償の問題が発生しているらしい。
派遣先曰く、そのスタッフさんは着任以降1ヶ月の内に3回遅刻し反省することなく「時間契約なので遅刻分は賃金から引いて頂いて結構です」と、キッパリ・・・。
私からすれば「なぜ、こうなったの?」で、ある。
派遣スタッフさんが、派遣スタートして初日は勿論、ある程度仕事や環境に馴染むまでは、スタッフさんと派遣先担当者から確り状況を確認する。当然だが一方からで無く、両方に確認する事で自分寄りの報告を鵜呑みにする事無く客観的に状況をつかむ事が出来るからである。
派遣スタッフさんにも問題は有るが、派遣元としてもそのスタッフさんを確り導けていない。
派遣先担当とも感情的になっている。こうなってしまってからは、縺れた糸をほどく様に元に戻すのは非常に困難である。
原因は派遣スタッフさんと派遣元営業担当者との信頼関係が築けていないという事で有ろう。
もっと営業マンと派遣スタッフさんとの間に信頼関係を築く事が出来ていれば、まず問題に発展することは無かったと思う。
人材派遣会社として働く場の提供や優秀な人材提供だけが目的では無く、関わるスタッフさんと仕事を通して正しく導き、気付きを与える事がこの仕事の醍醐味でもある。
営業マンの質を問いたくなる。
文明の利器による機械(PC、携帯etc.)の間違った利用のしかたで、人間が本来の人としての考え・行動をとる為に絶対的に必要な情報収集の方法「対話によるコミュニケーション」を端折っているから人間関係が希薄になり、意思疎通を図れないのでは無かろうか。
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